趣味

2007年12月28日 (金)

下手なりに大清水伍長

いろいろと事情が重なって、久々の更新になってしまいました。
今回は、ちょっと変わったプラモデルの話です。

このキットは'94年にファインモールドから発売された「ワールドファイターコレクション No.3」で、日本陸軍の大清水一等兵といいます。-THE CHINA INCIDENT- IMPERIAL JAPANESE ARMY INFANTRYMANとあるので、昭和12年(1937)頃の歩兵の軍装をイメージしたものでしょう。

Photo

もはや箱絵の面影をとどめていませんが、デザインはドラゴンボールの鳥山明さんです。人物は巨顔・短躯にデフォルメされ、あまりの短足に銃剣が地面に届きそうですが(昇進しても軍刀は吊れまい)、首から下の装備・装具は正確な1/12スケールとなっています。
それにしても、太平洋戦争当時の兵器や軍装が主流のプラモデル界で、この立詰襟の昭五式軍装は唯一例かもしれません。昭和13年を境に日本の軍服は折襟に移行します。

鉄帽の下にはちゃんと略帽も被っていますが、鉄帽を背負うと飯盒が隠れてしまうので、後ろに庇を覗かせるだけにしました。
ところが仮組みで鉄帽を載せてみると、どうも顔の周りが引き締まりません。おそらく、強いアクセントになる顎紐がキットでは省略されているせいです。

無ければ作る。ついでに擬装網も被せてオリジナリティを出してみよう、というわけで顎紐と擬装網を作ることにしました。下手は下手なりに遊び方を考えないとね。

Photo_2 試しに追加部分をPhotoShopで消すと、こんな感じ。

こっちのほうが、すっきりして良かったかも……。

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2007年8月16日 (木)

またギターが欲しくなっているお父さんに向けて

レビューするはずだったマシンのBIOSが飛んでしまったので、今回は予定を変えて無駄話の在庫から「ギターの話」をお送りすることにします。

秋葉原もイケベ楽器(リボレ秋葉原)LaOX MUSICVOXを目当てに来る人が増えたようですね。私は池袋や赤坂方面からアキバに来る場合、人混みを避けて丸の内線の淡路町で降りることが多く、これだと御茶ノ水の楽器屋街にも出やすくて便利です。お住まいによっては、都営線の小川町や千代田線の新御茶ノ水が相当するのではないでしょうか?

さてギターのことです。その昔「ギター」といえば金属弦の生ギターでエレクトリックギターは「エレキ」でしたが、最近はニーズが均衡して「アコギとエレキ」になっている由。変な呼び方で区別しなくても、両方「ギター」で困ることは滅多にないんですがね。
ともあれ本日のテーマはそのアコギ、精確にはフラットトップのアコースティックギターといいます。

私が中・高生時代を送った'70年代には、男子生徒の3分の1ぐらいがギターを持っていました。進学・就職と進むうちに仲間は見る見る減って、あの大量のYAMAHAやMorrisはどこへ消えたんだろうかと訝っていたら、近ごろまた楽器屋の店頭で、当時のギター小僧らしき方々を見かけるようになりました。
アコースティック系の音楽が人気を集める昨今、お父さん達にもギター熱が戻ってきたのか、所有暦が長いだけの私も買い方を訊ねられたりします。

ご同輩の多くは、あのころ高くて買えなかった輸入品が目当てらしく、せっかくなら当時の製品をと考えるようです。なんだかペーパードライバーが欧州車の中古に手を出すような感じですが、私も高3のころバイト代をはたいて初めてギブソンを買っときは音の違いなんて分かりませんでした(今も怪しい)。

ギターの値段は当時も今も、あまり変わりません。'70年代の製品も、よほど程度の良いものでなければ同型の現行品と同じくらいの価格で入手できるので、どちらを選ぶかは、その人の目的と価値観しだいです。

Title_edited1

以下、写真の2本を例に話を進めます。

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2007年7月24日 (火)

Nano-ITXケースの按配

マザーボードのフォームファクターについて調べていたらNano-ITXのマシンが欲しくなり、ベアボーンキット「Square Zero 10000」を買ってしまいました。

Front

世界最小クラス(幅160mm × 奥行き163mm×高さ82.5mm)の「手のひらサイズ」とラベルに書いてあるとおり、 片手で掴めます(但し私は手がデカいほう)。

Hand_2 この小ささは、カーオーディオの2DINサイズを幅・高さとも2cm縮めたぐらい……と言っても車を運転する人にしか通じませんね。要するに、Mac Miniを3cmほど厚くしたサイズです。

ということは、近ごろ評判のMP965-D(AOpen)と比べても3cm強厚いわけで、あちらはCentrino Duo(Santa Rosa)ベースで松下のスロットイン式スーパーマルチドライブ標準搭載とか言われると、なんだか旗色の悪いSquare Zero君ですが、仔細に見ると両者のコンセプトはまったく異なることが判ります。

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2007年7月11日 (水)

九八式射撃照準器(その2)

九八式射撃照準器の後編です。
光像式照準器の仕組や調整法を知りたくて、やさしい文献を探したのですが、まとまったものが見当たりません。仕方がないのでWebや書籍の記述を手掛かりに、とつおいつ自分でイメージを構成してみることにしました。
なにぶん自然科学の素養ゼロ、光学機材の知識ゼロの人間の脳内スクリーンに結ばれる像ですから、とんでもない勘違いがあるかもしれません。

Target

照準の原理
どこかのWebサイトで九八式照準器の評価を読んでいたら「ガラス板に照準環を映すだけの幼稚なもの」とあり、そんなはずはなかろうと思ったのが、これを書いたきっかけです。光像環が「ただの影絵」なら鉄の照門と変わらないので、わざわざ光の輪を映すまでもありません。それに光の輪だけでは照星がないライフルと同じで、そもそも照準できないでしょう。

Sight_fig_a_1 ←クリックで図を拡大

これは玩具のエアガンでも撃ってみればすぐ判ることですが、エアガンのないご家庭も多いでしょうから小銃射撃の様子を絵にしてみました。小銃射撃では、こんなふうに照準をつけます。

標的が銃身の延長線上にあり銃弾がどこまでも直進するなら、弾は必ず標的に命中します。そのとき、標的・照星・照門の3点は一線に並んでいるはずです。実際の銃弾は重力の影響で落下するため、銃身は照準線に対して僅かに上向きとなり、その角度は標的が遠いほど大きくなります。

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2007年7月10日 (火)

九八式射撃照準器(その1)

今回はアキバと直接には関係ないんですが(じゃ、ただのノイズ?)、メカ好きの人やコンバット系のフライトシミュレータが好きな人には興味を持っていただけそうな話です。
ほかの媒体に書いた記事がプロジェクトの延期で眠っていたので、古くならないうちに一部でも公開しておこうかとショートバージョンにまとめたものです。
それでも長いので、前・後編に分けてアップします。

Long

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何の写真だか判りますか? 旧海軍の戦闘機用照準器の模型で「九八式射撃照準器(1/3スケール)」といいます。制作・販売元は美濃加茂市のマツ・モデルデザイン。もともと同社は照準器の1/1シリーズで定評があり、博物館の復元機にも何件か装備されています。
原寸大のほうが10万5000円で1/3スケールは8300円。私が買ったときは7800円でしたが、今年の初め頃に価格が改定されたようです。値上げより怖いのは生産終了ですから、欲しい人はすぐ買っておきましょう。

名前の不思議
こういうものの総称が「OPL照準器」だと思っていた人はいませんか? その件は今回の主題に関係するので後ほど触れるとして、名称については「射撃照準器か射爆照準器か」も資料によってバラつきがあります。

航空照準器には射撃用と爆撃用があり、レティクル(照準目盛)のパターンを交換することで両方に対応できたものを射爆照準器と呼んだようです。射撃用のレティクルは同心円で、爆撃用は方眼です。九八式の場合は射撃用を一型、急降下爆撃(艦爆)用を二型として区別したという記述もあります。

しかし、どちらも「射爆」では一型・二型といわれても混乱は避けられませんよね。
一説では、それぞれの制式名は九八式一型射撃照準器・同ニ型爆撃照準器で、それらの総称が九八式射爆照準器だといいます。う~ん、だったら一型・二型は付けないほうがいいでしょう……。真相はともかく、模型の商品名を「射撃照準器」としているのは適切だと思います。

さて、上に書いたOPL照準器です。私が子供の頃に読んだ零戦の本にも、そう書かれていました。なぜOPLなのか、そもそもOPLとは何なのか? その答えは、九八式射爆照準器(以下九八式照準器)誕生の前史にありました。

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2007年7月 6日 (金)

ミニモニター・変幻自在

小さい物に魅力を感じる人は多いようで、人間の共通心理を扱った本などには蒐集癖と並んでよく取り上げられています。
私の場合は精巧な物でさえあればデカくてかまわないんですが、機能が似たようなものなら小さい物のほうが技術の集積度が高い蓋然性があるですよ。それで、相対的に小さめのものが集まってしまうだけだと自分では思っています。

だから、モバイル物や模型に惹かれる人というのも、いわゆるミニチュア愛好家とは系列が違うと思いますけど、その話は措いといて、さっさと本題に入ります。
第1回でご紹介したミニキーボードに組み合わせる極小モニターのお話。滅多に操作しない自宅サーバーのコンソールなので、ひたすら小さくて可愛いけど機能は一人前(ここが肝心)が選択の指針です。

店頭でも通販でも、車載対応やテレビ兼用のモニターはすぐ見つかります。
「そのほうが便利じゃん」
「うん」
で片付いたらよかったのですが……、
よくある車載用の7インチワイド液晶は、ダッシュボードに固定する鉄のスタンドしか付いていないし本体色もシルバーかガンメタで、どうもリビング向きではありません。パールホワイトのキーボードにもミスマッチ。

見て呉れよりも、わたし的にNGなのが、実は16:9のワイド画面です。
10インチ以下のモニターは、たいていディザリング処理によって、縦480ピクセル程度の液晶で擬似高解像度(1024×768相当)を実現しています。16:9で仮に縦が480なら、横は800ピクセルになりますよね。だったら、PCのほうに800×480や1280×768といったビデオモードがないと、せっかくワイドモニターでも640×480(4:3)しか使えないんじゃないの? ということです。

実際に、ある7インチワイドモニターのカタログを見ると「有効画素数:800×480、最大解像度:1024×768(ディザリングによる)」となっています。もしビデオカードが1280×768などに対応していても、モニターの入力レンジ外なのでしょう。要するにワイド画面はカーナビやDVD再生でしか意味がないわけです。
※もっとも、ワイド画面の7インチ(対角線)で縦768を表示すること自体に無理があるような気がします。

テレビ兼用タイプのほうは、そもそもアナログRGB(15ピンD-Sub)をサポートしていないものが多くて問題外。
それでWebを検索しまくって辿り着いたのがこれです。CASTRADEという会社の8インチモニター「CL-D8000TP」で、パールホワイトのほかにパールブラックがあります。

Long1

キーボードやマウスも小さいので、左右205mmのモニターも写真では普通の大きさに見えてしまいますね。物差し代わりのDS Liteでスケール感覚を補正してください。
3色のプラグはAV入力で、電源も含めてすべてのケーブルがミニD-Subコネクタから分岐しています。

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クリックで画面を拡大

擬似1024×768の画質は「それなり」ですが、このモニターの最大の売りは精細度なんかではなく、

Touch

タッチパネルを搭載しているため、その気になればキーボードもマウスも撤去できることなのです(写真のスタイラスとブウ様は付属品ではありません)。スタンドは2か所でチルトし、高さと角度を自由に設定できます。私はタッチパネル要らないんですけど、

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2007年6月27日 (水)

食玩を鍛える

このところ秋葉原で目立っているのが食玩を扱う店。私のようなオヤジには関係ないと思っていましたが、子供の頃から趣味にしてきたスケールモデルの分野にも食玩が進出するに及んで、考えを改めたのが一年ぐらい前のことです。

たとえば連斬模型でお馴染みの「世界の艦船」シリーズ。こんな細密な塗装は、私などが老眼鏡にルーペを重ねて頑張っても真似できません。でも落ち着いて見ると、量産向けのモールドでは再現しにくいところや、タンポ印刷に向かない部分は笑えるほど省略されています。
それなら、食玩が苦手なところを補うことで、プラモデラーと食玩は和解できるのではないか? そう思ってディテールアップに励んでみたのがこれです(海自DDG-175「みょうこう」)。

Ddg175a

Bridge_1

もっとも、元の食玩を見たことがない人は、どこが箱出し状態と違うのか判りませんよね。
そういう方はGoogleで「タカラ イージス 千石」とかやって、オリジナルの商品と比べて見てください。ちなみにメーカーサイトは、
http://www.takarahobby.com/new/0508microworld/002/index.html
というわけで「スケール食玩は、買ってからが勝負です」と言い切りたいところですが、

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2007年6月21日 (木)

聖剣エクスカリバー

今や秋葉原といえばアニメ&コミックスの店がPC関係を圧倒する勢いですが、地味ながら「二足歩行ロボット」もアキバで定位置を確保しています。
マスメディアにもよく取り上げられながら、もうひとつロボットホビーがブレークしきれないのは「高価で工作が難しいから」といわれます。本当にそうなんでしょうか。

私は価格や難度の改善よりも、購買者が感情移入しやすい商品がもっと市場に現れることが大事ではないかと思います。金や手間暇のかかる趣味は、いくらでもあります。
ここまでロボットホビーを引っ張ってきたのは、メカニズムに純粋に感応できる人や、物事を抽象化する能力がかなり高い人たちだったのかもしれません。
でもこの先ロボットのオーナーが増えていくには、模型やRCカーを作っている人はもとより、SFやアニメのファンも巻き込んで盛り上がれるような、動機作りも必要だろうと思うわけです。

私自身、何度もRobo-One会場や専門店に足を運びながらマイロボットの製作に踏み切らなかったのは、やはり外観に愛着がもてなかったからです。
前置きが長くなりましたが、多くの人がイマジネーションを展開できる素材として、こんなものを試作してみました。ベースは近藤科学のKHR-2HVで、造形はDOS/Vmagazineの表紙オブジェを長く手掛けてきた日野譲さんです。

Robo_ex

物だけではコミュニケーション媒体として不十分なので、SF作家でもある高橋敏也氏がバックグラウンドストーリーを執筆します。このキャラクター自体は、パブリックドメインのような形にして、たくさんの人がアナザーストーリーを発表したり、自由に塗装を楽しめるようにしたいと思っています。実は、ここまでは前置きでして……、

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2007年6月16日 (土)

世紀末の自作界

店長のジョニーがCOMPUTEXから帰って、ようやくケースマニアックも全力運転の体制が整ったようです。
ジョニーといえば、その師匠の高橋敏也氏。私も20年来の旧知なので、彼のお供ならと、あえて多忙のジョニーを取材に同行させた次第です。

そんな折、なにげなくDOS/Vmagazine のバックナンバーをめくっていたら、こんな記事に遭遇しました。1998年の10月15日号です。
奇遇というべきか、9年前のCOMPUTEX TAIPEIの帰朝報告でした。

Ppc_1

当時は第一世代のPentiumからPenitumⅡへ、Socket7からSlotⅠへという潮流のなかで、カートリッジ化されたPenitum(Ⅱ)をどう冷やすかにユーザーの関心が集まっていたようで、高橋氏もCPUクーラーを山ほど買い込んでいます。

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