九八式射撃照準器(その2)
九八式射撃照準器の後編です。
光像式照準器の仕組や調整法を知りたくて、やさしい文献を探したのですが、まとまったものが見当たりません。仕方がないのでWebや書籍の記述を手掛かりに、とつおいつ自分でイメージを構成してみることにしました。
なにぶん自然科学の素養ゼロ、光学機材の知識ゼロの人間の脳内スクリーンに結ばれる像ですから、とんでもない勘違いがあるかもしれません。
照準の原理
どこかのWebサイトで九八式照準器の評価を読んでいたら「ガラス板に照準環を映すだけの幼稚なもの」とあり、そんなはずはなかろうと思ったのが、これを書いたきっかけです。光像環が「ただの影絵」なら鉄の照門と変わらないので、わざわざ光の輪を映すまでもありません。それに光の輪だけでは照星がないライフルと同じで、そもそも照準できないでしょう。
これは玩具のエアガンでも撃ってみればすぐ判ることですが、エアガンのないご家庭も多いでしょうから小銃射撃の様子を絵にしてみました。小銃射撃では、こんなふうに照準をつけます。
標的が銃身の延長線上にあり銃弾がどこまでも直進するなら、弾は必ず標的に命中します。そのとき、標的・照星・照門の3点は一線に並んでいるはずです。実際の銃弾は重力の影響で落下するため、銃身は照準線に対して僅かに上向きとなり、その角度は標的が遠いほど大きくなります。
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