食玩を鍛える
このところ秋葉原で目立っているのが食玩を扱う店。私のようなオヤジには関係ないと思っていましたが、子供の頃から趣味にしてきたスケールモデルの分野にも食玩が進出するに及んで、考えを改めたのが一年ぐらい前のことです。
たとえば連斬模型でお馴染みの「世界の艦船」シリーズ。こんな細密な塗装は、私などが老眼鏡にルーペを重ねて頑張っても真似できません。でも落ち着いて見ると、量産向けのモールドでは再現しにくいところや、タンポ印刷に向かない部分は笑えるほど省略されています。
それなら、食玩が苦手なところを補うことで、プラモデラーと食玩は和解できるのではないか? そう思ってディテールアップに励んでみたのがこれです(海自DDG-175「みょうこう」)。

もっとも、元の食玩を見たことがない人は、どこが箱出し状態と違うのか判りませんよね。
そういう方はGoogleで「タカラ イージス 千石」とかやって、オリジナルの商品と比べて見てください。ちなみにメーカーサイトは、
http://www.takarahobby.com/new/0508microworld/002/index.html
というわけで「スケール食玩は、買ってからが勝負です」と言い切りたいところですが、
これは1/700の艦船模型だから可能なことです。もともと1/700はウォーターライン・シリーズ(静岡の模型メーカーが連合して国内外の軍艦をモデルアップしているシリーズ)と同じ尺なので、ディテールアップパーツが豊富に出回っています。
このキットでは、ハセガワ、ピットロード、ファインモールドのディテールアップパーツを使い、食玩では未塗装の箇所や形が不自然な部分を整形して、自分なりに納得できる姿にカスタマイズしました。
ウォーターラインは、その名のとおり水線から上だけをモデルアップしているため、艦底まで忠実に再現している食玩には一味違った面白さがあります。
3分割で艦内が見えるのも魅力ですが、実は断面だけではなく、構造物のサイドパネル(って、PCケースじゃあるまいし)も外せるし、ハープーンの発射筒や12.7センチ砲塔も抜き出して中を見ることができて、プラモにはないギミック満載。
食玩とウォーターラインの違いは、こんな感じです。この艦(下)はパーツのところでも名前が出た川崎市のピットロードというメーカーの製品で「ウォーターラインシリーズ」ではありませんが、水線上だけモデルアップする手法と縮尺は同じです。
食玩のほうが陰影がくっきりしているのは、下の艦のほうが全長が長く、デフォルメの程度や光線の違いも影響しているためで、模型の精度とはあまり関係ありません。
それでも下のほうがのっぺりして見えるのは、言うまでもなく、下の模型がジパングの仮想艦「みらい」だからでしょう。
作中では部分的に描かれたり、遠近感が強調されていることも多いので気になりませんが、こうして模型を俯瞰すると呆気ないプロポーションに見えます(舷外通路を廃してステルス性を高めた結果、近未来の軍艦はこうなったとか?)。
この「みらい」は、前回のロボットスーツを作った日野さんがディオラマ制作を手掛けたときに習作として作ったものです。それにつけても、「みらい」といえば「うみどり」ですよ。
キットにはない天蓋/通路の手すり、可倒式の防護フェンスも作り込まれているのが判ります。
せっかくなので、食玩の艦尾に付いているオマケのヘリもご紹介しておきます。
左が哨戒機のSH-60J、右はコンバット・レスキュー型のUH-60J。これらもエッチングパーツでローターを本物らしく直し、マーキングも少し描き加えています。
締めはディスプレイケースの話。
ウォーターライン用のアクリルケースに「みょうこう」を入れてみたところ、台座ごと載せると檣トップが天井に当たってしまいます。台座の脚部を削っても干渉するため、リューターでケースに穴を空けて檣を突き抜けさせましたが、もっとスマートなやり方があったなと、やや後悔しております (^^;
なお、今回ご紹介した食玩は、まだ一部のショップで入手できるようです。パーツはイエローサブマリンの秋葉原スケールショップ、ホビーステーション3階あたりで見つかるかもしれません。
ただし、エッチングパーツなどは種類が膨大なので、店頭在庫に期待するよりも通販でまとめて買うほうが確実です。
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 下手なりに大清水伍長(2007.12.28)
- ミニモニター・変幻自在(2007.07.06)
- 食玩を鍛える(2007.06.27)
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- Nano-ITXケースの按配(2007.07.24)
- AKIBA Noizeもオープンです(2007.06.12)
- 聖剣エクスカリバー(2007.06.21)
- 秋葉原の「食」その1「マクドナルド」(2007.06.22)
- 秋葉原の「食」その2「iCafe AKIBA PLACE店」(2007.06.30)
「趣味」カテゴリの記事
- 下手なりに大清水伍長(2007.12.28)
- またギターが欲しくなっているお父さんに向けて(2007.08.16)
- 九八式射撃照準器(その2)(2007.07.11)
- Nano-ITXケースの按配(2007.07.24)
- 聖剣エクスカリバー(2007.06.21)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215147/15554552
この記事へのトラックバック一覧です: 食玩を鍛える:

コメント